【先週の結果分析とベストプレー賞】騎手成績回顧2016.10.02

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皆さまごきげんよう
騎手から予想する競馬ブログの「多幸」です。

騎乗成績から馬券戦略の糸口を探る
「先週の結果分析」のコーナーです。

各競馬場の馬券圏内に来た騎手の成績を振り返ってみましょう。

10月2日、日曜日の結果を振り返りたいと思います。

阪神競馬場の成績

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
北村宏司 2-1-1-2/6 33.30% 50.00% 66.70% 73 156
四位洋文 1-2-1-2/6 16.70% 50.00% 66.70% 18 135
ヴェロン 1-1-1-7/10 10.00% 20.00% 30.00% 73 78
坂井瑠星 1-1-1-4/7 14.30% 28.60% 42.90% 84 74
鮫島良太 1-1-0-3/5 20.00% 40.00% 40.00% 60 170
幸英明 1-0-1-6/8 12.50% 12.50% 25.00% 147 165
松若風馬 1-0-0-9/10 10.00% 10.00% 10.00% 23 13
北村友一 1-0-0-4/5 20.00% 20.00% 20.00% 344 58
藤懸貴志 1-0-0-2/3 33.30% 33.30% 33.30% 3206 303
武幸四郎 1-0-0-0/1 100.00% 100.00% 100.00% 590 200
熊沢重文 1-0-0-0/1 100.00% 100.00% 100.00% 240 130
藤岡佑介 0-1-1-5/7 0.00% 14.30% 28.60% 0 47
小牧太 0-1-0-3/4 0.00% 25.00% 25.00% 0 355
鮫島克駿 0-1-0-4/5 0.00% 20.00% 20.00% 0 172
城戸義政 0-1-0-2/3 0.00% 33.30% 33.30% 0 76
国分優作 0-1-0-2/3 0.00% 33.30% 33.30% 0 303
平沢健治 0-1-0-0/1 0.00% 100.00% 100.00% 0 180
太宰啓介 0-0-1-4/5 0.00% 0.00% 20.00% 0 52
酒井学 0-0-1-4/5 0.00% 0.00% 20.00% 0 156
菱田裕二 0-0-1-5/6 0.00% 0.00% 16.70% 0 18
加藤祥太 0-0-1-3/4 0.00% 0.00% 25.00% 0 80
古川吉洋 0-0-1-2/3 0.00% 0.00% 33.30% 0 93
佐久間寛 0-0-1-0/1 0.00% 0.00% 100.00% 0 0

混戦模様の中、復帰後初の遠征となった北村宏司騎手が2勝と一歩リード。
他の騎手も見所が盛りだくさんな一日でしたが、そこで勝利を積み重ねられたのは大きな収穫。
芝で1勝・ダートで1勝とマルチな活躍でしたが、芝では3戦とも馬券に絡んできました。
好調なシーズンほど芝での成績が伸びる傾向がありますし、いよいよエンジンが掛かってきた模様です。

2着を2回決めるなど、高い複勝率を記録した四位洋文騎手も存在感が抜群でした。
この日は6鞍全てが5番人気以内の上位人気に指示されており、回収率は伸びないにしても仕事ぶりにはいつも以上の熱が入っているような印象を受けました。
2度の2番人気で12着・13着となってしまったのは勿体無いところでしたが、昇級初戦に休み明けと敗因は明確なだけに、あえて無理をさせない事に徹してきたのかもしれません。
この経験は後々に繋がって来そうな予感がしてきます。

回収率の面では小牧太騎手が久し振りに高い回収率で貢献。
後述する藤懸貴志に加えて、國分恭介騎手も穴男らしい活躍を見せてくれました。
人馬一体となって持ち味を存分に出しきってくれると、馬券にあたらなかったとかは関係なく、レースはとても面白くなりますね。

中山競馬場の成績

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
M.デム 3-1-0-3/7 42.90% 57.10% 57.10% 215 117
松岡正海 2-0-0-4/6 33.30% 33.30% 33.30% 231 68
福永祐一 1-1-1-6/9 11.10% 22.20% 33.30% 40 58
江田照男 1-1-0-2/4 25.00% 50.00% 50.00% 500 195
柴田善臣 1-0-1-2/4 25.00% 25.00% 50.00% 442 817
川田将雅 1-0-0-2/3 33.30% 33.30% 33.30% 186 73
丸山元気 1-0-0-4/5 20.00% 20.00% 20.00% 438 94
吉田豊 1-0-0-3/4 25.00% 25.00% 25.00% 150 60
菊沢一樹 1-0-0-3/4 25.00% 25.00% 25.00% 127 42
和田竜二 0-1-2-2/5 0.00% 20.00% 60.00% 0 204
柴山雄一 0-1-1-5/7 0.00% 14.30% 28.60% 0 208
田辺裕信 0-1-1-1/3 0.00% 33.30% 66.70% 0 293
吉田隼人 0-1-0-3/4 0.00% 25.00% 25.00% 0 40
田中勝春 0-1-0-1/2 0.00% 50.00% 50.00% 0 75
大野拓弥 0-1-0-7/8 0.00% 12.50% 12.50% 0 42
野中悠太 0-1-0-5/6 0.00% 16.70% 16.70% 0 93
横山典弘 0-1-0-4/5 0.00% 20.00% 20.00% 0 22
松山弘平 0-1-0-0/1 0.00% 100.00% 100.00% 0 290
戸崎圭太 0-0-1-6/7 0.00% 0.00% 14.30% 0 17
木幡初也 0-0-1-2/3 0.00% 0.00% 33.30% 0 153
柴田大知 0-0-1-5/6 0.00% 0.00% 16.70% 0 26
岩田康誠 0-0-1-6/7 0.00% 0.00% 14.30% 0 25
木幡巧也 0-0-1-6/7 0.00% 0.00% 14.30% 0 22
杉原誠人 0-0-1-0/1 0.00% 0.00% 100.00% 0 170

メインレースのスプリンターズステークスを含めてM.デムーロ騎手が大暴れ。
1日3勝で少々早め?に、夏休みから復帰してきました。
なかでも3回騎乗した芝1200mでは、6Rで勝利するも10Rは1番人気で大敗。
この経験と反省材料をメインレースに全てぶつけてきたあたりが、他の騎手にも見習って欲しいところです。
秋中盤にスタミナ切れを起こさないかは心配ですが、展開を冷静に判断できる仕事振りで、持ち前の勝負強さを目一杯引き出していました。

昨年の33勝まであと5勝と迫る松岡正海騎手は、この日2勝で勢いが加速してきそうです。
騎乗数も多かったとは言え、昨年最多の11勝を上げた東京開催がいよいよ始まります。
ですが今年は中山競馬場で既に11勝と、昨年の8勝を大きく上回っています。
福島開催では4勝も、昨年は勝率7.1%を記録。実は30鞍以上騎乗した競馬場では、最も高い勝率を残しています。
更に勝ち星を量産して来そうな得意舞台で、来週以降どんな活躍を見せてくれるでしょうか。

回収率の面では柴田善臣騎手が強烈な一撃。
今年の不振を取り返すような大穴演出が増えつつあります。東京競馬場でも要注意となるでしょうか。
一日を通して活躍した田辺裕信騎手も、まずまずの回収率で貢献。
そしてメインレースでは松山弘平騎手が持ち味をしっかり発揮して、結果は惜しい2着。主導権を握ったら怖い存在らしい活躍ぶりにかなり美味しいオッズ、短距離ならばこの秋も楽しみな存在になりそうです。

CS放送のプロ野球ニュースじゃありませんが、「play of the day」の発表です

PLAY_OF_THE_DAY

阪神6R(3歳上500万下) 1着 ⑯ヴェローア 藤懸貴志騎手

注文の付く内容ではありましたが、前走で蒔いた種がしっかりと芽を出し、実を結んだ点も評価したいと思います。

ダート戦では珍しく、横一杯に拡がった最後の直線勝負。
大外へ持ち出すためにロスの大きな進路変更を行いましたが、進路に出してからは一気の差し切り。
4馬身差の圧勝でした。

この勝利の前に、ダートで追い込む競馬を教え込んでおいたのが、とても効いていました。
直前には栗東販路の自己ベストを馬なりで更新するなど、動きの良さが段違いに時計にも出ていました。
馬の性格も最適な戦法もそれぞれ違いますが、その馬に合っていると感じた藤懸貴志騎手の感性・感覚が研ぎ澄まされていなければ、ここまでの脚も引き出されなかったでしょう。
他の馬は脚が止まってしまってレースのレベルに疑問もありますし、ちょっと追うのが不恰好だったりしているのもありましたが、間違いなく騎手の感覚が掴んだ勝利です。

良い脚とか、勝つための戦法を引き出すと言う点では、この日のGIに触れないわけには行きません。

スプリンターズステークスは昨年に続く前半スローペース。
負けた福永祐一騎手は「騎乗ミスを謝った」んですが、負けた事以外は特段責められる事も無いかと。
スピードが生かされる馬場が絶対条件で、お誂えの馬場コンディション。
貯めた方が良い脚が使えると考えた人間が、おそらく逃げてはいけないと言う指示をしたのでしょうし、これが良くなかっただけ。

厩舎や牧場などにもそれぞれ事情はあったんでしょうけど、馬券が外れることなんかよりも
「GIを勝てる馬の持ち味を削ぐ方法を選んでしまったこと」は、とにかくつまらない。
わざわざスタートが上手い騎手を起用して、大一番の序盤にスピードを落とす。
超ハイペースでもないのにこのプロセスを選ばれては、正直見ている側として機嫌が良くありません。

競馬騎手の手腕はレースで勝つことも勿論大切ですが、
次に繋がる競馬を教え込むこと・馬との信頼関係を築くこと。
これが出来るかどうかが、余程大切です。

なぜ21世紀になっても、競馬には人間が乗るのか?
騎手が落馬すれば競争は中止です。
蒔いた種が出した芽を、摘み採られてしまった騎手の無念は計り知れません。
代わりが利かないのであれば、なおさらのこと。
騎手は「競馬の専門家」として自信を持って作戦を決断し、
最善の結果を出すためにこれからも邁進して欲しいです。

今回は年間の勝ち星こそ伸びていませんが、若手騎手の「教え込んだ」経験値に、
更なる自信を持って欲しいと言う点を含めて選出します。

(もっと強い勝ち方は別にあるんだろうけど)ビッグアーサーは後続を完封できるほど、強い逃げ馬としての素質がある。
それを前走のセントウルステークスで上手く使った福永祐一騎手の適性、考え方は評価しています。
乗り役の感覚は乗り役のもの。
「餅は餅屋」とは良く言ったものです
リスクを犯して得られたこの経験が、きっとどこかで誰かの騎乗に生きてくれるでしょう。

競走馬の能力は勿論重要ですが、キシュランガイドはこう考えます。

 騎手が持つ「勇気」は、競走馬の能力と同等か、
  それ以上に競馬を楽しませるための必須用件である。

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