【先週の結果分析とベストプレー賞】騎手成績回顧2016.08.28

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皆さまごきげんよう
騎手から予想する競馬ブログの「多幸」です。

騎乗成績から馬券戦略の糸口を探る
「先週の結果分析」のコーナーです。

各競馬場の馬券圏内に来た騎手の成績を振り返ってみましょう。

8月28日、日曜日の結果を振り返りたいと思います。

札幌競馬場の成績

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
モレイラ 6- 1- 1- 0/ 8 75.00% 87.50% 100.00% 231 156
武豊 1- 1- 2- 4/ 8 12.50% 25.00% 50.00% 77 63
戸崎圭太 1- 1- 1- 6/ 9 11.10% 22.20% 33.30% 62 56
勝浦正樹 1- 1- 0- 3/ 5 20.00% 40.00% 40.00% 572 192
加藤祥太 1- 1- 0- 3/ 5 20.00% 40.00% 40.00% 540 148
永森大智 1- 0- 0- 5/ 6 16.70% 16.70% 16.70% 191 53
M.デム 1- 0- 0- 4/ 5 20.00% 20.00% 20.00% 200 44
ルメール 0- 3- 0- 6/ 9 0.00% 33.30% 33.30% 0 42
ウィリア 0- 2- 0- 5/ 7 0.00% 28.60% 28.60% 0 405
岩田康誠 0- 1- 1- 6/ 8 0.00% 12.50% 25.00% 0 38
池添謙一 0- 1- 0- 3/ 4 0.00% 25.00% 25.00% 0 37
C.デム 0- 0- 1- 7/ 8 0.00% 0.00% 12.50% 0 37
松岡正海 0- 0- 1- 6/ 7 0.00% 0.00% 14.30% 0 17
長岡禎仁 0- 0- 1- 5/ 6 0.00% 0.00% 16.70% 0 1025
内田博幸 0- 0- 1- 7/ 8 0.00% 0.00% 12.50% 0 21
蛯名正義 0- 0- 1- 4/ 5 0.00% 0.00% 20.00% 0 28
藤岡康太 0- 0- 1- 2/ 3 0.00% 0.00% 33.30% 0 40
ウィルソ 0- 0- 1- 1/ 2 0.00% 0.00% 50.00% 0 70

J.モレイラ騎手がこの日だけで6連勝。そのあたりは後述するとしまして、他の騎手に光を当てましょう。

何と言ってもメインレースを制した戸崎圭太騎手は、月間重賞3勝目。
昨年の2月に初めて月間重賞2勝を達成していますが、今年は5月と7月に達成して8月は遂にキャリアハイを更新。
勝負強さに磨きが掛かってきたのは誰の目にも明らかですが、殆どの重賞は2000m以下に集中しています。
今後はこの壁をクリアできるかどうかにも注目していきたいと思います。

勝利を挙げた騎手の中では、文字通り「鬼の居ぬ間」に掻っ攫って行った勝浦正樹騎手と、加藤祥太騎手が印象深い存在。
特に勝浦正樹騎手は過去10年では新馬戦の成績はかなり優秀な部類に入ります。
ことに札幌のダート1700mで行われる2歳新馬戦は【3-1-0-5】と言う成績で
単勝回収率510、複勝回収率も145を叩き出しています。
函館の芝1000mもかなり良い成績ですが、回収率を含めると最も良い相性と言える条件。
来週はダート1700mの新馬戦はありませんが、まずまずの実績を残してきた芝の1500mで一撃があるかもしれません。
あとは土日とも1Rが好相性を残しているコース。
騎乗馬の気配次第では回収率の面でも優秀ですし、複勝圏内に突っ込めるかどうかと言う一点で勝負できそう。

回収率の面では長岡禎仁騎手がしっかりと存在感。
北海道開催の序盤に活躍できなかった分まで、ここらで一気に取り返している印象すら感じます。
それからC.ウィリアムズ騎手が人気薄で逃げ粘ったワールドオールスタージョッキーズ4戦目、改めて人気の盲点になりやすい傾向が浮き彫りに。
10年スパンなど長い目で見ると回収率は目立ちませんが、時折人気薄の一撃があるのが特徴。札幌でも好成績を残せた事で、再来日がより一層楽しみになってきました。

小倉競馬場の成績

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
浜中俊 3- 0- 1- 3/ 7 42.90% 42.90% 57.10% 67 84
バルジュ 2- 1- 2- 5/10 20.00% 30.00% 50.00% 67 113
義英真 1- 2- 0- 4/ 7 14.30% 42.90% 42.90% 497 334
国分恭介 1- 0- 1- 2/ 4 25.00% 25.00% 50.00% 75 310
古川吉洋 1- 0- 0- 4/ 5 20.00% 20.00% 20.00% 192 42
松山弘平 1- 0- 0- 9/10 10.00% 10.00% 10.00% 26 15
北村友一 1- 0- 0- 8/ 9 11.10% 11.10% 11.10% 80 18
小牧太 1- 0- 0- 6/ 7 14.30% 14.30% 14.30% 51 20
植野貴也 1- 0- 0- 0/ 1 100.00% 100.00% 100.00% 200 140
和田竜二 0- 4- 2- 5/11 0.00% 36.40% 54.50% 0 140
幸英明 0- 1- 1- 9/11 0.00% 9.10% 18.20% 0 27
熊沢重文 0- 1- 0- 1/ 2 0.00% 50.00% 50.00% 0 65
高倉稜 0- 1- 0- 5/ 6 0.00% 16.70% 16.70% 0 66
太宰啓介 0- 1- 0- 4/ 5 0.00% 20.00% 20.00% 0 112
中谷雄太 0- 1- 0- 3/ 4 0.00% 25.00% 25.00% 0 50
国分優作 0- 0- 1- 7/ 8 0.00% 0.00% 12.50% 0 18
荻野極 0- 0- 1- 7/ 8 0.00% 0.00% 12.50% 0 30
森裕太朗 0- 0- 1- 4/ 5 0.00% 0.00% 20.00% 0 74
岩崎翼 0- 0- 1- 4/ 5 0.00% 0.00% 20.00% 0 64
平沢健治 0- 0- 1- 0/ 1 0.00% 0.00% 100.00% 0 0

小倉リーディングへ驀進する浜中俊騎手が3勝の固め撃ちで、リーディング争いを俄然優位に。
再収集で更に積みます事と、そろそろ待望の重賞勝利となるでしょうか。
人気が集まりやすいのは難点ですが、徐々にリズムを上げつつあるだけに、来週以降も期待してみたくなります。

この日はD.バルジュー騎手が大暴れ。
1000万下で勝利を挙げれば、メインレースのオープンクラスでも3着に好走させるなど、最終週で存在感を示していきました。
通年免許取得に向けて来年の受験を予定していますが、下級条件でしか活躍できなかった時期が長すぎただけに、今後は上級のレースでも技ありの騎乗で回収率の面でも貢献してもらいたいですね。

回収率の面では義英真騎手が久しぶりの高い水準をマーク。
2着2回もローカル開催であればこそですが、及第点以上の活躍はしっかり出来ましたので、もう少し確実性が出せるかどうかに来週以降も課題を乗り越えられるでしょうか。

中団や後方から差す競馬が板に付いている國分恭介騎手も、この日の回収率の面ではまずまず優秀。
いつもより若干前目にポジションを取るのは工夫の証拠でもありますが、追い上げて詰めが甘いところをどう攻略してくるのかも、重要な課題でしょう。

新潟競馬場の成績

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
福永祐一 2- 0- 0- 6/ 8 25.00% 25.00% 25.00% 275 80
木幡巧也 1- 1- 1- 5/ 8 12.50% 25.00% 37.50% 50 95
田辺裕信 1- 1- 1- 6/ 9 11.10% 22.20% 33.30% 48 61
松田大作 1- 1- 0- 2/ 4 25.00% 50.00% 50.00% 1310 342
石川裕紀 1- 0- 2- 4/ 7 14.30% 14.30% 42.90% 177 271
大野拓弥 1- 0- 2- 6/ 9 11.10% 11.10% 33.30% 308 107
石橋脩 1- 0- 1- 5/ 7 14.30% 14.30% 28.60% 28 52
野中悠太 1- 0- 0- 7/ 8 12.50% 12.50% 12.50% 108 31
木幡初也 1- 0- 0- 6/ 7 14.30% 14.30% 14.30% 462 72
吉田隼人 1- 0- 0- 4/ 5 20.00% 20.00% 20.00% 178 54
横山典弘 1- 0- 0- 3/ 4 25.00% 25.00% 25.00% 100 42
柴田善臣 0- 2- 0- 5/ 7 0.00% 28.60% 28.60% 0 50
吉田豊 0- 1- 1- 5/ 7 0.00% 14.30% 28.60% 0 114
伊藤工真 0- 1- 1- 2/ 4 0.00% 25.00% 50.00% 0 252
柴山雄一 0- 1- 0- 4/ 5 0.00% 20.00% 20.00% 0 22
伴啓太 0- 1- 0- 5/ 6 0.00% 16.70% 16.70% 0 28
嘉藤貴行 0- 1- 0- 5/ 6 0.00% 16.70% 16.70% 0 23
岩部純二 0- 1- 0- 4/ 5 0.00% 20.00% 20.00% 0 54
的場勇人 0- 1- 0- 1/ 2 0.00% 50.00% 50.00% 0 435
藤岡佑介 0- 0- 1- 4/ 5 0.00% 0.00% 20.00% 0 48
藤田菜七 0- 0- 1- 5/ 6 0.00% 0.00% 16.70% 0 45
武士沢友 0- 0- 1- 5/ 6 0.00% 0.00% 16.70% 0 61

連日のメイン奪取と好調ぶりを示した福永祐一騎手が、安定さを感じさせるような2勝をマーク。
ただし、この日は勝つのと負けるのがはっきりしていました。
重賞を勝つときは他レースで勝てそうなレースの運まで犠牲になりやすい傾向があるので、2勝出来た事以上に狙って重賞を制覇できたことを素直に評価しておくべきでしょう。

美浦所属騎手が幅広く勝利したこの日ですが、木幡兄弟の勢いはもう少し続いてくれるかも知れません。
特に兄の木幡初也騎手は回収率も優秀ですし、この夏の新潟で大きく成長した経験を大切に、秋の飛躍に結び付けて欲しい物です。

回収率の面では昨日に引き続いて大暴れの松田大作騎手が抜群の存在感。
そして穴男ぶりが突如覚醒したかのように現れる的場隼人騎手は、やはりこの日も短距離戦で威力十分の一発を演出。ジワリと配当を押し上げる伊藤工真騎手は、来週あたりもう少し上位を伺って来られるのでしょうか。
1週だけしか勝負に絡めないのか?を含めてもう少し様子を観察してみましょう。

CS放送のプロ野球ニュースじゃありませんが、「play of the day」の発表です

PLAY_OF_THE_DAY

札幌9R(ニセコ特別) 1着 ⑥カレンマタドール J.モレイラ騎手
JRA史上最多タイの、7連続騎乗機会勝利を達成。
ワールドオールスタージョッキーズを制したM.デムーロ騎手の、被災した母国に対する思いを込めた優勝はもちろん掛値無しに素晴らしい。
ですが、せめてひとレースぐらいJ.モレイラ騎手に、際どいところぐらいまで競り合いに持ち込んでくれないと。
これからも別の土俵で勝負するのは大いに結構ですが、せめて一緒の土俵に乗った時は意地を見せましょうよ。
今のまま逃げてばかりで、これからも思い通りに行ってほしいと企てるのは、正直感心しませんよ。

と言う訳で、M.デムーロ騎手が追加点を加えて逆転してくれないなら、これだけのインパクトを残す騎乗が他競馬場でもありませんでしたし、他に誰を選べば良いのでしょうか。

いくら良い騎乗馬が揃ったからと言っても、上手く行き過ぎました。
J.モレイラ騎手がそもそもダートでこんなに勝つのも珍しいですが、そういう機会を逃さずに勝てるからこその「マジックマン」なのでしょう。

特にこのニセコ特別は、最後の直線で岩田康誠騎手との対比は絶妙でした。
主導権を奪ってスローの瞬発力勝負に持ち込み、差し返した岩田康誠騎手の気迫溢れるプレースタイルも見所十分ではありましたが、オーソドックスに見えて追加点をジワジワ獲得できる、J.モレイラ騎手の肩から指先を上手く使えている騎乗フォームが、当然のように勝ちを手繰り寄せた感はありました。

追い動作で重心を後ろに置くのはもはや当然として、騎乗馬の重心移動と騎手の体重移動をどうリンクさせるのか。
反動を利用して一瞬伸びれば勝てるとする理論は有効ではあっても、実は万全ではありませんでした。
岩田康誠騎手が目指す理論の集大成とも取れる騎乗で通用しなかったのですから、これは素直にJ.モレイラ騎手の技術と勝利に対する考え方を賞賛するべきでしょう。

敗者側に寄り添ってみますが、岩田康誠騎手の身体が故障を抱えていて、したくても出来ない事を捨てていった結果ああ言うフォームになったのならば、仕方ない部分はあります。
ですが、結果は健闘ではなく「着差以上に完勝させられた」のですから、乗り役自身が決めることとは言えイチ外野としては「好い加減に勝ちに行く騎乗を変えよ」としか、敗者に掛ける言葉は無い様に思います。

J.モレイラ騎手がニセコ特別で競り勝ったのには、年間通してJRAに騎乗出来る恵まれた環境下にいる騎手の存在意義を本気で問い直す、大きな意義があったと考えます。

もちろん良い騎乗は誰であろうと褒め称えますが、易々と引き立て役に回ったM.デムーロ騎手と岩田康誠騎手には、
かつての輝きをそう簡単に錆付かせ、使い捨ててしまってはいけないと、今日の時点では苦言を呈する他ありません。

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