【先週の結果分析とベストプレー賞】騎手成績回顧2016.08.27

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皆さまごきげんよう
騎手から予想する競馬ブログの「多幸」です。

騎乗成績から馬券戦略の糸口を探る
「先週の結果分析」のコーナーです。

各競馬場の馬券圏内に来た騎手の成績を振り返ってみましょう。

8月27日、土曜日の結果を振り返りたいと思います。

札幌競馬場の成績

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
モレイラ 2- 1- 0- 7/10 20.00% 30.00% 30.00% 125 47
内田博幸 2- 0- 0- 7/ 9 22.20% 22.20% 22.20% 343 146
吉田隼人 2- 0- 0- 2/ 4 50.00% 50.00% 50.00% 365 82
荻野琢真 2- 0- 0- 0/ 2 100.00% 100.00% 100.00% 2155 460
ルメール 1- 1- 3- 3/ 8 12.50% 25.00% 62.50% 28 103
M.デム 1- 1- 1- 4/ 7 14.30% 28.60% 42.90% 394 218
岩田康誠 1- 0- 0- 5/ 6 16.70% 16.70% 16.70% 41 23
井上敏樹 1- 0- 0- 5/ 6 16.70% 16.70% 16.70% 128 26
武豊 0- 2- 1- 2/ 5 0.00% 40.00% 60.00% 0 226
戸崎圭太 0- 1- 2- 5/ 8 0.00% 12.50% 37.50% 0 75
松岡正海 0- 1- 1- 4/ 6 0.00% 16.70% 33.30% 0 270
四位洋文 0- 1- 1- 2/ 4 0.00% 25.00% 50.00% 0 200
坂井瑠星 0- 1- 0- 4/ 5 0.00% 20.00% 20.00% 0 234
古川吉洋 0- 1- 0- 5/ 6 0.00% 16.70% 16.70% 0 228
C.デム 0- 1- 0- 4/ 5 0.00% 20.00% 20.00% 0 50
菱田裕二 0- 1- 0- 2/ 3 0.00% 33.30% 33.30% 0 73
横山和生 0- 0- 1- 7/ 8 0.00% 0.00% 12.50% 0 78
蛯名正義 0- 0- 1- 3/ 4 0.00% 0.00% 25.00% 0 72
原田和真 0- 0- 1- 4/ 5 0.00% 0.00% 20.00% 0 362

この日は星がバラける結果となりましたが、中波乱続きの札幌開催を象徴するように2戦2勝を挙げてきた荻野琢真騎手の活躍は、見事と言うしかありません。
勝ち星が伸びない騎手は誰しもモチベーションを保つきっかけも作りにくく、現状では気休めにすらならないのかもしれませんが、これまで比較的良績を残しやすい傾向の短距離戦で結果を出せた点は、今後の活路を開いてくれる足がかりになってくれるはずです。
何せ勝負どころの反応が鈍っていませんし、コーナリングはルールを守って外を通る場合以外は、内を締めることに妥協がありません。この厳しさと冷静さがあれば、勝ち星が年間一桁で甘んじていたいと心の底から渇望しない限り、コーナリングの上手さで目標にされるぐらいの存在にもなり、今まで以上に勝ちを掴み取れるようになってくるはずです。

2勝を挙げたメンバーではJ.モレイラ騎手は当然として、内田博幸騎手吉田隼人騎手の活躍ぶりも目立ちました。
札幌に参戦するのはプラス要素が少なく感じた内田博幸騎手は、少なくとも結果を残していきましたのでひと安心。
また、重賞ではまだ頼りなさを感じさせますが、昨年の勢いが戻ってきた感のある吉田隼人騎手は、秋競馬に繋がる上り調子を継続中。逆襲の秋となりそうな予感すらしてきました。

回収率の面ではM.デムーロ騎手が目立ちますが、複勝の大穴一撃を決めてきた原田和真騎手の存在感が際立っている印象を受けました。
再度減量の恩恵を受けた勝負の年、既に11勝を挙げるだけでなく連対率も10%を超えてきましたし、障害戦でもまずまずの活躍をしています。
さすがに今年は函館の成績が出来過ぎではありましたが、札幌の成績を上積み出来れば今後の展開も変わってくるはずですし、更なる活躍に期待してみましょう。

小倉競馬場の成績

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
藤岡康太 2- 3- 0- 5/10 20.00% 50.00% 50.00% 64 83
松若風馬 2- 0- 0- 6/ 8 25.00% 25.00% 25.00% 206 55
川須栄彦 1- 2- 1- 3/ 7 14.30% 42.90% 57.10% 20 110
幸英明 1- 1- 3- 5/10 10.00% 20.00% 50.00% 94 68
和田竜二 1- 1- 2- 6/10 10.00% 20.00% 40.00% 43 57
浜中俊 1- 1- 1- 2/ 5 20.00% 40.00% 60.00% 58 74
バルジュ 1- 0- 1- 8/10 10.00% 10.00% 20.00% 64 38
高倉稜 1- 0- 0- 3/ 4 25.00% 25.00% 25.00% 495 107
北村友一 1- 0- 0- 5/ 6 16.70% 16.70% 16.70% 126 35
松田大作 1- 0- 0- 5/ 6 16.70% 16.70% 16.70% 365 88
酒井学 0- 1- 0- 8/ 9 0.00% 11.10% 11.10% 0 24
藤懸貴志 0- 1- 0- 4/ 5 0.00% 20.00% 20.00% 0 148
田中健 0- 1- 0- 2/ 3 0.00% 33.30% 33.30% 0 33
岡田祥嗣 0- 1- 0- 0/ 1 0.00% 100.00% 100.00% 0 110
小牧太 0- 0- 2- 1/ 3 0.00% 0.00% 66.70% 0 103
藤岡佑介 0- 0- 1- 4/ 5 0.00% 0.00% 20.00% 0 292
秋山真一 0- 0- 1- 4/ 5 0.00% 0.00% 20.00% 0 102

激戦の小倉、リーディングをほぼ手中に収めそうな浜中俊騎手は1勝止まり。のこり3日の騎乗成績次第となりました。
そんな中でもかつてのローカル巧者だった藤岡康太騎手が2勝+2着3回の大暴れ。完全にこの日は、
主役の座を掻っ攫っていきました。これぞ本領発揮・面目躍如と言って良いでしょう。

同じく2勝と気を吐いた、2年前の最多勝利新人騎手である松若風馬騎手ですが、この日は勝つか負けるかがはっきりし過ぎていました。
小倉で好調でもその後に結びつかない殻をぶち破るのも、そう遠くない将来に達成できそうな見所が今年の小倉では垣間見せているだけに、焦らずコツコツと成功のエキスを吸い取りながら勝ち星を奪い取って欲しい物です。

回収率の面では久しぶりに関西ローカルで存在感を示した高倉稜騎手と、先週に続いて穴男ぶりが戻ってきた松田大作騎手が大きく貢献してくれました。
また3着1回が高配当だった藤岡佑介騎手も勝ち星が伸びない割には、ダートに限れば年間勝率11.0%と高水準をキープ。キャリアハイの年間ダート勝率の9.9%を更新しそうな勢いがまだありますので、今後ダート戦でも注目しておきたい騎手の一人ですね。

新潟競馬場の成績

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
福永祐一 3- 0- 1- 6/10 30.00% 30.00% 40.00% 86 52
石川裕紀 2- 0- 0- 6/ 8 25.00% 25.00% 25.00% 156 52
田辺裕信 1- 1- 4- 3/ 9 11.10% 22.20% 66.70% 87 157
大野拓弥 1- 0- 1- 7/ 9 11.10% 11.10% 22.20% 325 77
柴山雄一 1- 0- 0- 5/ 6 16.70% 16.70% 16.70% 103 28
菊沢一樹 1- 0- 0- 4/ 5 20.00% 20.00% 20.00% 956 228
丸田恭介 1- 0- 0- 1/ 2 50.00% 50.00% 50.00% 810 175
上野翔 1- 0- 0- 0/ 1 100.00% 100.00% 100.00% 250 130
植野貴也 1- 0- 0- 0/ 1 100.00% 100.00% 100.00% 750 330
丸山元気 0- 2- 0- 3/ 5 0.00% 40.00% 40.00% 0 94
中谷雄太 0- 2- 0- 1/ 3 0.00% 66.70% 66.70% 0 86
柴田大知 0- 1- 1- 7/ 9 0.00% 11.10% 22.20% 0 32
石橋脩 0- 1- 1- 5/ 7 0.00% 14.30% 28.60% 0 42
金子光希 0- 1- 1- 0/ 2 0.00% 50.00% 100.00% 0 1145
木幡初也 0- 1- 0- 8/ 9 0.00% 11.10% 11.10% 0 16
吉田豊 0- 1- 0- 6/ 7 0.00% 14.30% 14.30% 0 18
野中悠太 0- 1- 0- 5/ 6 0.00% 16.70% 16.70% 0 60
石神深一 0- 1- 0- 1/ 2 0.00% 50.00% 50.00% 0 180
津村明秀 0- 0- 1- 5/ 6 0.00% 0.00% 16.70% 0 21
北村宏司 0- 0- 1- 2/ 3 0.00% 0.00% 33.30% 0 83
江田勇亮 0- 0- 1- 0/ 1 0.00% 0.00% 100.00% 0 200

メインレースを快勝するなど、福永祐一騎手が3勝の固め撃ち。
やはり新潟競馬場に来たからには活躍していかないと勿体無いですし、騎乗馬に比較的恵まれた騎乗機会でしっかり結果を出してきたあたりも、昨年途中までリーディング争いを牽引してきた実力を遺憾なく発揮してくれました。
今年はリーディングを少しでも上位へ押し上げるモチベーションもあるでしょうし、年末まで楽しめそうなマッチアップが続いてくれそうです。

鬼の居ぬ間では強さが際立つ石川裕紀人騎手が、2勝と結果を出してきました。
イマイチ殻を破りきれず終いではありますが、この日は特別戦を連勝するなど成長の跡をしっかりと見せてくれました。
キャリアハイの40勝到達はもちろん時間の問題ですが、年内に通算100勝も見えてきただけに、得意のダート戦だけでなく芝のレースでも今まで以上の成績を残すために頑張って欲しいものです。

回収率の面では一撃の威力では新人の菊沢一樹騎手、マークが薄ければ一発の魅力がある丸田恭介騎手が大きな仕事をしていきました。
複勝回収率では金子光希騎手が抜群の存在感。やはり、たすきのある競馬場を含めて左回りがあるコースは成績が上がってきます。昨年は2着が多かったのが今年は激減しているだけに、勝負強さを取り戻せているのか。今後も見極めは慎重に行った方が良いのかも知れません。

CS放送のプロ野球ニュースじゃありませんが、「play of the day」の発表です

PLAY_OF_THE_DAY

新潟8R(新潟ジャンプステークス) 1着 ⑨タイセイドリーム 植野貴也騎手

障害騎手で月間3勝、さらにおよそ4年ぶりとなる重賞勝利。
選出理由としては今月の活躍で障害リーディング争いに殴り込みを掛けてきたのが大きな要因ですし、久しぶりの重賞勝利を達成できた点でも評価をしたいと思います。

レースをスタートから見返してみると、植野貴也騎手のフォームは腕の強さと長さを利用し、重心を後ろに持ってきても背中がまっすぐ立っている豪快なフォームです。
ひょっとしたら地方競馬のダートでも良い騎乗が出来るんじゃないかと思わせるような、独特のシルエットが特徴的で目立ちます。

障害飛越後の着地では、馬の背に体重を落とすように「ドスン」と体重が動いてしまっていますが、お尻を鞍につける瞬間をなるべく発生させないように、体重移動や姿勢の変化で何とかこらえている様子が伺えました。
手綱を引く時間以外でも、馬の推進力を生かすために後ろ側に重心を持っていくシーンが随所に見られ、これが騎乗馬の粘り強さとも噛み合い、良い成績を残している要因となっているのでしょう。
夏場だけに参戦している障害場のレベルが落ちていると言う側面はもちろん存在しますが、スピードのロスを最小限に抑えようとする鞍上の苦心する姿が、勝利に貢献していないはずがありません。

今日の勝利は、直線で石神深一騎手が追い上げる展開で再度突き放してのものですし、手応えで劣る騎乗馬を着地の時点で勝利を引き寄せたと言う点でも好騎乗だったと評価したいです。
飛びの大きなフォームこそ持ち味が生きる植野貴也騎手、もしも現役時代のディープインパクトに今の状態で騎乗していたら「飛ぶ」どころではない乗り味を体感していたのかもしれませんね。

これから騎手過程を目指す皆さんも、
騎手過程で学ぶ生徒諸君も、
若手騎手にしてもそうですが、

馬の競争能力を最大限出し切るために、
未知の領域へ足を踏み込む勇気を持ち続けることが、
騎乗機会を更に実りあるものにしてくれる
のです。

怖さもあるでしょうし、疲れもします。

他の誰もがまだ経験していない速さを、
「自分がやるんだ」と奮い立たせ、
「どんな感覚なんだろう」と好奇心をくすぐり、
真っ先に体感するのは実に気持ち良いですよ。

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