【NHKマイルC 2016 データ】ルメールはマイル戦が苦手?

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皆さまごきげんよう、多幸です。

重賞レースの注目ジョッキーにスポットを当てて検証してみます。

今回は、5月8日に東京競馬場で行われるメインレース、NHKマイルカップに出走予定馬で上位人気が予想される「メジャーエンブレム」に騎乗予定の、C.ルメール騎手のデータにスポットを当ててみたいと思います。

人馬ともにあまり推奨できるデータが無いので、ここはかなり厳しい戦いになりそうですね。

展開についても結論で書かせてもらいますが、あまりプラスにはならないでしょう。

他の馬も一長一短で同じような所がありますが、人気馬なのに推奨できるデータが少ない騎手が乗ると言うのは、やはり疑ってかかりたいところ。

混戦で紛れがあれば話は違うんですが、3歳戦とは言えGI。春競馬の総決算としてぶつけてくる馬も多い一戦なのに、中途半端な要素があると足元を掬われてしまいます。

馬の調子は別にして、騎手のデータを含めて洗い出してみましょう。

C.ルメールの成績は?

2010年以降、単勝ベタ買いでも儲かる程に馬券に貢献してくれていたC.ルメール騎手。

流石に通年免許が与えられた昨年からは「買えば儲かる」と言う程の回収率ではありません。

人気馬に乗る事が多いだけに仕方が無いところはありますが、馬券になる確率は上がるが配当は安めと言うのが大前提になります。

どうせ狙うなら人気上位の馬と言う事にもなるでしょう。

旨みは無くても堅実、馬券で大きく負けない点は、以前からC.ルメール騎手の特徴なのです。

期間 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値 1走当賞金
2010-2014 60-46-43-253/402 14.90% 26.40% 37.10% 101 85 395万円
2015- 109-80-66-254/509 21.40% 37.10% 50.10% 79 84 479万円

どうも昔からマイルは苦手?

マイル戦の成績は未勝利からGIまで全部ひっくるめても、やはり通年免許が与えられた後が良くなっています。

ですが、予めお断りしておきます。

他の距離に比べて勝率とか複勝率が、恐ろしく良くないんですわ。

もうねぇ、もしや偽物が乗っているんじゃないか???と言うレベル。(←言いすぎ)

2014年までは、複勝率が伸びず

2010-2014年では2200mと遜色無いレベルの低い複勝率。よりによって3600mを除けば、僅差で最下位・・・。なんだこりゃ。

距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値 1走当賞金
1200m 5-3-1-20/29 17.20% 27.60% 31.00% 71 55 364万円
1400m 6-10-6-29/51 11.80% 31.40% 43.10% 57 117 304万円
1600m 15-9-12-86/122 12.30% 19.70% 29.50% 64 66 308万円
1800m 10-8-11-42/71 14.10% 25.40% 40.80% 80 87 241万円
2000m 12-11-10-46/79 15.20% 29.10% 41.80% 116 81 471万円
2200m 5-1-2-19/27 18.50% 22.20% 29.60% 313 121 383万円
2400m 7-2-1-7/17 41.20% 52.90% 58.80% 260 110 863万円
2500m 0-2-0-3/5 0.00% 40.00% 40.00% 0 204 3200万円
3600m 0-0-0-1/1 0.00% 0.00% 0.00% 0 0 0万円

2015年以降は、回収率が伸びず

通年免許以降は数字こそ立派ですが、やはりなぜかマイル戦は勝率が2割を超えません。

一般戦を含めても回収率が伸びない、伸びない、伸びない。1800m戦にも回収率で抜かれる始末。以前は「買うだけで儲かる騎手」だったと言うのに。ここか、一気に足を引っ張っている原因は。

距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値 1走当賞金
1200m 9-6-6-23/44 20.50% 34.10% 47.70% 65 79 406万円
1400m 13-5-7-40/65 20.00% 27.70% 38.50% 78 62 276万円
1500m 1-2-2-7/12 8.30% 25.00% 41.70% 14 55 145万円
1600m 21-24-14-56/115 18.30% 39.10% 51.30% 61 94 450万円
1800m 18-13-17-53/101 17.80% 30.70% 47.50% 79 80 506万円
2000m 31-25-12-39/107 29.00% 52.30% 63.60% 100 100 568万円
2200m 8-2-2-8/20 40.00% 50.00% 60.00% 141 103 655万円
2300m 0-0-0-1/1 0.00% 0.00% 0.00% 0 0 0万円
2400m 7-3-4-17/31 22.60% 32.30% 45.20% 95 78 742万円
2500m 0-0-1-4/5 0.00% 0.00% 20.00% 0 24 276万円
2600m 1-0-0-4/5 20.00% 20.00% 20.00% 160 58 506万円
3000m 0-0-1-0/1 0.00% 0.00% 100.00% 0 160 2800万円
3200m 0-0-0-2/2 0.00% 0.00% 0.00% 0 0 0万円

肝心のマイル成績は?

勝てる様にはなりました。むしろ、通年免許取得以降の勝つペースは、本当に努力の跡が滲み出ていると言えます。

しかし、やはり苦手意識は潜在意識にしっかり刷り込まれているのか。

どうにも他の距離に比べて何かが劣る傾向が・・・。やはりマイルの成績はどうにも奮いません。

そんな何かが劣ってしまう距離のGIレース、メジャーエンブレムで昨年ようやく勝ちましたけど・・・あれは夢か幻だったのかもしれません。

距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値 1走当賞金
2010-2014 15-9-12-86/122 12.30% 19.70% 29.50% 64 66 308万円
2015- 21-24-14-56/115 18.30% 39.10% 51.30% 61 94 450万円

GIでは詰めの甘さが全開になるC.ルメール

もともと芝のGIレースでは、起死回生の一撃が魅力ではありました。

ディープインパクトに唯一土を付けたハーツクライ、世界を相手にジャパンカップを勝ったウオッカ。

かつては名馬に乗ってアッと驚く様な騎乗を見せてくれました。

しかし、それももう過去の事。とにかく芝のGIが勝てません。

通年免許取得後も、3歳限定のダートGIこそ地方の舞台で勝ちましたが、取り逃しも多くてGIで単勝を買うには厳しい状況が続いています。

それこそ他の有力馬が軒並み出走取り消しになるとか、何かアクシデントでも起きない限りは積極的に重い印を打つ事など考えられません。

複勝率はむしろ上がっているんですけど、それでもメジャーエンブレムが4着に負けてしまうんですから。

巻き返す事を考えるよりも、取りこぼしてしまうリスクを考えた方が良さそうな気すらしてきます。

芝GI 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値 1走当賞金
2010-2014 0-2-2-16/20 0.00% 10.00% 20.00% 0 71 1290万円
2015- 1-0-6-14/21 4.80% 4.80% 33.30% 11 84 1338万円

メジャーエンブレムが記録した幻の「1分32秒5」

今回で注目される理由が、メジャーエンブレムと共に記録した前々走の走破タイムでしょう。

2月13日に吹き荒れた強い風の影響で、直線は追い風になり「逃げ馬天国」の時間帯がありました。

多少時計が出やすい条件下のレースとは言え、普通はあれだけのタイムを叩き出されたら、本番でも勝てそうに思います。

それなのに、桜花賞では調整と輸送のどちらか・あるいは両方に失敗してスタート直後のスピードを生かせずに惨敗。

苦手な展開ながらも何とか4着に粘り込みはしましたが、強力な武器であった「スタート直後の先行力」を繰り出す事無く敗れてしまいました。

この敗因をしっかりと考えておきましょう。

そもそも上がり4Fが異常だった

ここ3戦のレースタイムを、前半の4F(800m)と、後半の4Fで分けて考えてみましょう。

ほとんどの馬なら前半の4Fタイムが早ければ、後半の4Fタイムは遅くなります。

レース名 =前半4F/後半4F
阪神JF =46.9/47.6
クイーンC=46.1/46.4
桜花賞  =47.1/46.3

阪神JFや桜花賞より1秒早く飛ばして前半をこなしたのに、後半失速しなかったのはクイーンカップ当日に吹き荒れた直線での追い風が為せる業なのです。
本来は後半は0秒5とか1秒0ほど余計に掛かっていたはずです。

仮説を組み立てれば、クイーンカップは0秒8加算?

このレースにも出走し、NHKマイルカップにも出走するエクラミレネールは、直線の追い風の影響で終いの脚が全く意味を為さなくなってしまいました。
ですが、その後のレースでは持ち味を生かす事が出来、ニュージーランドトロフィー(NZT)では差し脚を生かして優先出走権を獲得。

クイーンCでは35.5
NZT  では34.7

東京と中山の違いはありますが、おそらくクイーンカップに0秒8を加算すれば本来の勝ちタイムに近いものが算出できるのではないかと考えました。

1.32.5+0.8=1.33.3

もしも桜花賞でしっかり逃げていたとしても、最後には急追されていて際どく逃げ切れたかどうかと言う事になります。
おそらく上がりタイムが前半抑えていて出した34.2よりはもっと掛かっていたでしょうから、楽に逃げられたとしても差されていた可能性は十分あります。

今回のNHKマイルカップも、前半でどれだけのペースで運べるのか。そして折り合いがつくのかを考えないといけません。

そもそもメジャーエンブレムは、折り合いが少し難しい

なぜメジャーエンブレムは逃げる様な競馬をした方が良いのかと言うと、スタート直後の蹴り脚の強さが尋常では無くスタートダッシュを決める事が出来ていたからです。

何もしていないのに勝手にリードが出来てしまう

これを生かさずに抑えるのはもったいなかったのです。
さらに、折り合いをつけるのが非常に難しく、スタートでリードしているのに極端に抑えたとしても、切れ味抜群の末脚を出せるタイプでもありませんでした。
だからこそ前半気持ち良く前に行って、他の馬が付いて来れないペースで貯金を作った方が勝てる確率があまりにも高かったのです。

2歳時も3歳時もそうですが、気難しい所は相変わらずです。

行こうと思えば行かないし、行かせたら調子に乗っちゃうし。強引に生かせたらパワー切れを起こす。
走破タイムを見ると物凄く強い逃げ馬のようにも見えますが、実際には付いてこれない程のスピードで前半を飛ばし、後続をバテさせて封じていただけなのです。

その脚を封じられる要素は枠順しかり、他の馬がすっと前に行くなり、結構手段はあります。逃げられなきゃ何とか粘り込むだけの馬です。
2歳時はとんでも無いスタートダッシュでしたが、他の馬も成長して同じかそれ以上のスタートダッシュを出せるようになった今では、そこまで強力な武器を持っていません。

追い切りも失敗していた桜花賞

今まで最終追い切りを含め、レース前の調教で併せ馬を行っていたのがメジャーエンブレムでした。桜花賞では併せ馬の調教を行わず、闘争心不足でスタート直後の行き脚を不発にしてしまいました。

茨城県にある美浦トレーニングセンターのウッドコースで、田村厩舎が行っている調教は

 0.8~1.0秒追走して

 0秒2~0秒4先着する

と言うトレーニングが主流です。未勝利馬相手の場合は0秒8先着しています。
本当に測ったように綺麗に時計が出る厩舎です。ムラが少ない調教技術は大したものだと思います。

メジャーエンブレムは既に4月30日、時計を出していますが未勝利馬を相手に

 1.6秒追走して

 0秒8先着しています

■はクイーンカップ時
◇は桜花賞時(併せ馬ではありません)
今回のNHKマイルカップは4月30日の追い切りを
タイムに関しては日々の時計の出方に差があると思いますが、明らかに前半で無理をさせていないのが分かると思います。

助 手 ■  美南 W 良 65.6 49.9 36.9 12.8 [3] 直強目追う
助 手 ◇  美南 W 稍 65.6 50.1 37.0 12.0 [2] G前仕掛け
助 手 4.30 美南 W 稍 65.7 51.2 36.7 12.9 [4] 強目に追う

これで1.6秒追走したと言うよりは、勝手にバテてくれた未勝利馬を交わしただけで併せ馬になったかどうかは正直首をかしげます。
しかも直線でだけではなく、全体が強めに追って何とか時計を帳尻合わせしているのが分かります。

(追い切り時の時計をラップごとに記載)
クイーンC=15.7-12.7-(2F=24.1)-12.8
桜花賞  =15.5-13.1-(2F=25.0)-12.0
今回   =14.5-14.5-(2F=23.8)-12.9

前半だけを引っ張りだすと

クイーンC 15.7+12.7=28.4
桜花賞   15.5+13.1=28.6
今回    14.5+14.5=29.0

あれれれれ?

前半のダッシュ力が命の馬なのに、段々前半のダッシュ力が調教でも観られなくなっています。前半で0秒6も遅いタイムで入り、無理をさせなければ36.9-12.8と言うクイーンカップ時の追い切り時計よりも早い36.7-12.9なんて、梢重の馬場状態でも普通に出るでしょう。
しかも2月のクイーンカップ当時より調教負荷を掛けているのですから、同じぐらいのタイムが出なければ、厩舎はまず怒られますよね。
最悪、サンデーRから今後馬を預けられないという事態も起こりえますし、そうなると厩舎経営上でも大変なことになります。

最低限仕事はしてくれましたし、牧場スタッフの技術も凄いと思いますけど、こればかりは馬の成長ピークが過ぎてしまったと言う事で片付けても良いはずです。

これは騎手も調教師も牧場スタッフも馬主も、誰も悪くないんですもの。
最大の武器が使えなくなっているだけなんですし。

結論は「消し」で問題無し!展開のドタバタがあってもせいぜい3着

調教追い切り専門ブログでは無いので

「何を抜かしているんだ」

と言う意見はあって当然です。メジャーエンブレムはまだ勝てる!って考えたくなる方は、他のブログとか掲示板とかでも見て、安心して下さい。

私もひと口馬主の知り合いが多く居ますが、彼らは冷静です。
やはり大金を投じて馬主になると言う事は、我慢とか精神力の限界を突破するんでしょうね。
勝って欲しい、賞金を稼いでほしいと言う欲があるにもかかわらず、現実を恐ろしいほど的確に捉え、逃避する事無く直視しています。

ディアジーナでクイーンカップやフローラステークス(2009)
レッドアゲートでフローラステークス(2008)
マイネルブルックできさらぎ賞(2004)、ルゼルで青葉賞(2001)

・・・とトライアル重賞は勝ってきても、今までGIを勝った事が無かった田村厩舎です。
そこに天下のサンデーRが開業19年目で、2歳戦とは言え初GI勝利をもたらせてくれたのですから、馬主の為に必死を通り越してムキになったとしても責められませんし、精一杯に平静を装うのも容易に想像できます。

調教で少し無理をさせても輸送がそこまで長く無い東京コースなら、ここは目一杯仕上げてくるはず。それなのにスタートダッシュの練習をしないで、折り合う練習をする。

瞬発力勝負を避けなければいけないのに、逃げてバテてしまうのを怖がっているかのような臨戦態勢。

もう、前に行こうと思っても行けないでしょうし、前に行ってもバテるでしょう。

これでは鞍上の成績が何故か振るわないデータと合わせて、重い印を打つ事など、さすがに考えられません。
あくまでも馬券で3着候補に加えるとか、他のライバルに何かアクシデントが起きたとするなら話は別ですが、
大きく天気も崩れる訳でも無ければ、前に行く脚も終いの粘りも衰えていると考えた方が腑に落ちる予想に近付くはずです。
最終追い切りが、桜花賞同様に単走だったら尚の事危険でしょう。

以上、NHKマイルカップのデータ特集「ルメールに鬼門のマイル戦」でした。

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データ

Posted by 多幸


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